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​「はぐくみ」の自己紹介

すべては​「放っとかれん!」から始まった

☆貧困問題、とりわけ、子どもの貧困問題がクローズアップされる中、長田区で軽食喫茶を営む藤田さん(はぐくみ会長)の「この状況、放っておかれんわ!いま、子ども食堂が全国に広がっている。私たちもやろう!」という一言から、「はぐくみ」の取り組みが始まりました。

 思いたったら一途な藤田さんは、次々と周囲に声をかけていきました。その中で、「若草物語」を手伝っている友人の女性たち、かつての職場の同僚や労働組合のなかま、ボランティア仲間、「若草物語」の常連客(これを書いている私もその一人です)など、多彩な人たちが次々と集まってきました。そして、そこからさらに、地域で安保法制反対の取り組みを進めている男性たちや「こども食堂を神戸市内に広げていきたい。子どもの貧困問題に取り組みたい」と考えていた若いお母さん・佐藤さんと出会い、本格的に「こども食堂」の準備をスタートさせることになりました。

 2016年2月ごろから準備を始め、4月、第1回目を取り組むことができました。

 

​「はぐくみ」の意味

☆「はぐくみ」という団体名には「子どもを大人や社会みんなで守り、育てていけるようにしよう」というメッセージが込められています。

 「はぐくむ」の定義はいろいろあるのでしょうが、「時間をかけ、その人らしい豊かで幸せな発達をすること・促すこと」ではないかと考えています。家庭や地域での子育てだったり、福祉だったり、教育(幼少期から青年期・老年期まで問わず)と、人が人を「はぐくむ」ことに必要な要素のすべてが「時間をかけ、その人らしい豊かで幸せな発達をすること・促すこと」ことを大切にしていることから考えても、導き出されることである、と思っています。

​ もっとも、会議で「はぐくみ」発案した時には、そこまで深くは考えていませんでした。しかし、準備の中で「はぐくみ」にかかわる大人たちのまっすぐな気持ちに触れ、取り組みを始めて久しぶりに触れた子どもたちの瞳を見て、あらためて「はぐくみ」の意味が、どんどん広がり、深まっていくように感じています。そして、「はぐくみ」の意味は、取り組みを進める中で、これからもどんどん広く、深く、新しく変わっていくのであろうと思っています。

 

​多彩な力を持つ大人たちが力を合わせて

☆「はぐくみ」にはたくさんの大人がかかわっています。かつてものづくりの職場で「労働者の権利を守れ!」「自由にものを言える職場を作ろう!」と訴えてきた「鉄の男」「鉄の女」たち、医療・社会保障制度をよくする取り組みにかかわってきた方、地域で憲法を活かそうと声を上げている方、障がいを持った方のボランティアを長年続けている方、子育て中のお母さん、医療・介護の労働運動でがんばる青年・・・。「こどもをすこやかにはぐくめる社会に」この願いをかなえていくために、力を合わせて頑張っています。

 一人一人の人生経験、得意なことなどを活かし、月1回のこども食堂の取り組みで力を合わせています。

 これからも取り組みが広がり続ける中で、どんな方がこの輪に加わり、どのような「はぐくみ」も発展的変化を遂げていくのか・・・この点も楽しみ?なところです。

 「はぐくみ」にかかわる大人たちのことを、どこかで紹介できたらいいな、と思っております。

 

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